(静かな午後、人生3回目のサインが忍び寄った)
その日も、なんてことない普通の午後だった。
オイラは、ひとり事務所で事務作業。
他の従業員は現場に出てて、
戻ってくるのは夕方。
電話も鳴らん、静かな時間が流れていた。
昼ごはん食べて、
「ちょっとトイレでも行くか〜」と立ち上がった、その瞬間。
左足に――なんか違和感。
「…つった?いや、なんかちょっと違うぞ?」
次の瞬間。
**ふにゃ…ふにゃふにゃ…**っと、オイラは崩れ落ちた。
足にまったく力が入らない。
左手をつこうとしても――動かん。
「え?なんで?左手が??」
その感覚は、以前の“あの時”とまったく同じだった。
頭が真っ白。
でも、誰もいない。
ここにはオイラ、ひとり。
机にしがみつくように、右手をバタバタ。
なんとかスマホに触れた。
でも指がうまく動かん。
ロック解除も時間がかかる。
それでも、震える手で「119」って打った。
声も出づらい。でも、必死だった。
「救急車、すぐ向かいます」
その声に、涙が出そうになった。
ふにゃふにゃの身体を、ただ横たえたまま。
誰も来ない、誰にも助けを呼べない時間。
その時だった。
Apple Watchから、聞いたことない音が鳴った。
消防の管制室のような声が聞こえた。
「大丈夫ですか? 今、救急車向かってますから」
どうやら、Apple Watchの転倒感知機能が働いたらしい。
(※このあたりは後日談で詳しく話す予定)
倒れたまま、天井を見上げて思った。
「またか…。またオイラか…。」
でも――
今回は、何かが違う気がした。
これが、“人生3回目”のサインだったのかもしれない。
To be continued…
ほんじゃ🖐️
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